ビジネスモデルを構成する7つの要素北斗七星理論

GOOD DESIG LAB の研究活動により抽出された重要項目を北斗七星理論として集約した。参加企業の事例は、ここにあげた項目に添って解説する。
ビジネスモデルは7つの要素が結びついて全体を構成し、1〜4行程までの質が事業全体の創出価値を決定する特に重要なプロセス。各項目の順序はプロジェクトの特性ごとに異なる場合があるが、ここでは基本形プロセスを紹介する。

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CASE
03

工務店相互支援ネットワーク
JAHBnet

株式会社 アキュラホーム
http://www.jahbnete.jp/
01

開発の背景

  • ・1994年に自社開発の工務店経営合理化「アキュラシステム」を販売。
  • ・アキュラシステムではカバーできない部分のサポートが求められる。
  • ・工務店はデザイン力など情報共有して成長する必要が求められた。

1 課題抽出 企業が抱える問題、社会的課題、ポジティブ要素も広く調べて要素を抽出。

課題1
工務店は見積算出ノウハウ不足
見積もり作業は時間がかかる上にどんぶり勘定。結果的に利益が出ない現場が存在する。

課題2
不安定経営による信頼欠如
購入者は経営不安定な工務店に対して住宅の永年補修管理を心配して依頼に結びつかない。

課題3
工務店経営が抱える課題の解決へ
工務店の経営合理化商品アキュラシステムでは解決できない学びと互助を解決したい。

2 基本設計 コンセプトの立案。抽出した課題がwin-winの関係となるアイデアを築く

コンセプト
アイデア

日本の家づくりを変える
共に学び成長する相互支援ネットワーク

バリューチェーンダイアグラム

基本設計のアイデア構想は、価値の流れを図に表して行う。図にすることで関係を構造的に整理・把握・評価できる。登場者は事業者・エンドユーザーなどの他に、誰を設定するかが事業アイデアの鍵となる。登場者それぞれの間に、価値の流れを示す矢印が循環する関係となれば、基本設計の完成となる。

ここでは参加企業の事業を図で表し、構造的に完結した仕組みになっている状態、つまり完成度の高い基本設計であることを確認することができる。

02

創出する価値

購入者にとっての価値
大手企業にはない地域に根差した工務店ならではの細やかなサービスを享受でき、顧客満足度が上がる。安定した経営に対し、信頼が高まる。

JAHBnetにとっての価値
工務店の利点である地域活性を活かした取り組みと、大手企業の利点を導入して資材供給の合理化、経営・技術・教育による成長を期待できる工務店の双方型組織形態の提供。

工務店にとっての価値
経営ノウハウや学習・情報の共有による経営の安定化。勉強会や情報交流による意識改革。

3 詳細設計 ビジネスを構成する具体的作業。製品、サービス、知財、収益獲得の計画と実施

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04

リーディングプロジェクト

地域のリーダー企業を3年間育成して全国各地で教え合う活動へ
全国延べ4800件の現場を支援

塾生による勉強会「永代ビルダー塾」

地域を守り、永代家守りのビルダー集団を目指した勉強会を開催
3年間のプログラム、129社が参加

垣根を超えて学び連携強化

海外視察を含む全国勉強会は年間47回。
参加企業704社、1127名。

4決断
ビジネス化の是非を誰がどのように決めるかプロセスにも新規性が求められる。

ノウハウのオープン化が新事業の始まり

自社開発の経営合理化アキュラシステムの販売によって
ノウハウをオープン化。業界が共に成長することを目指す。

5人材・組織
プロジェクトの参加者、意思決定者、協力事業者に適正な役割や関係性をつくる。

ピラミッドを自由に作れるネットワーク型組織

組織のトップ、成功経験の情報を共有。売上・利益よりも、いざ何か合った時に血が通った対応ができる経営・組織へ。

6コミュニケーションデザイン
企業が提供しユーザーからフィードバックされる情報価値が市場形成の鍵となる

双方向型=課題解決の議論をする場

互いに助け合って成長する。リーダーを育て全国へ支援
活動に赴くことで知識の拡散を図る。

7将来性・展開
業界に与える影響、投資、展開プロセスの計画と事業展開後の柔軟な状況判断が将来性を決める。

スケールメリットを経営に活かす

JAHBnetでは年間7000棟施工を活かして、情報提供
低価格での資材供給などメリットを活かす。